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黒白ダブルワンマン『最後の戯曲』渋谷REX(東京・第二部「黒姫の夢遊病」)

~第二部~「黒姫の夢遊病」

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これまでの経緯(城を追放されたリィザ姫との旅)を語る、ゼル騎士のアナウンスが響き、『最後の戯曲』の幕が開く。

ステージ中央に凛々しいパンツスタイルのリィザ姫。手には、戯曲で使ってきた看板を持っている。「いくですの♡♡♡REX」(⇒だったと思うのですが、違ったらごめんなさいsweat01bearing

「…リィザ姫と一緒に旅してきた、俺たちの旅も最後。…(この後は)12月3日の大阪RUIDOを残すだけとなる。…さぁ、戯曲を始めよう…heart01

1曲目は、代名詞ともいえる「リィザ」「まずは、みんなの素敵な行進を見せてくれ!」…そういって、拳を振り下ろす仕草を求めるリィザ姫と、黒の六弦を持つゼル。その後ろには、同じく騎士団から抜け出してきたであろう、黒づくめの衣装に帽子をかぶったベースのジータン(笑)と、ドラムのKeiがいる。ふたりとも、いつもと同じく満面の笑顔だhappy01

リィザ 悲しみを黒いドレスに纏った王女 

心までいつしか漆黒く(くろく)染まったの? 

呼ぶ声がわずかに聴こえた夢の中 

Riza,save me,Riza

最初は、黒いドレスと裸足だったリィザ姫foot跳ね上がるようなドラムと、イントロと間奏のアルペジオが、まさにお城を裸足で抜け出して、駆け出すかのような曲foot縦のリズムがしっかりとして、ピアノとドラムの協奏、ドラムとボーカルの絡み、ピアノとボーカルのソロ、そして、ギターとべースnotes観客も『戯曲』のキャストとなって、最初から、モッシュや拳で、リィザとゼルの旅を彩っていく。キックの効いたサビでは、ジャンプしながら手を振って、まるでリィザ姫と一緒に駆け出すかのようだ。どれだけ泣いても…」でヘドバンをして、再びジャンプしながら手を振る。

もし、この日、『戯曲』(ライブ)を初めて観た人がいたとしても、きっと、ゼルがよく言っていた「遊園地のアトラクションに乗ったような気持ちで」参加できたのではないだろうか?そんな不思議な“祝祭空間”へとためらいなく誘う、隙のない「世界観」が、構築されていた。それに息吹を吹き込み、やくそくのち”へとリィザ姫とゼル騎士たちを向かわせたのは、じぱんぐで出会い、思い出の風景となっていった、数々の『戯曲』で出会った人々とのエネルギーではないか。

リィザ 枯れ果てた 涙に別れ告げた 王女 

旅立ちを…振り向かないことを決めたの 

呼ぶ声が 確かに聴こえた夢の中 

Riza,save me,Riza 

Riza,deva,resonance

共鳴の場所へと、これまで一緒にいた、そして、ここにいる、皆が連れていく。

続けて「純黒のジャッジメント」へ。どこか懐かしい語りと告白の歌詞(教会のコーラスのようなイントロ含め)とともに、ドラマティックな展開が広がる曲だ。

覚めない夢 遠くレゾナンス 

胸打つ問い掛け 

生と死を超えた業 

白黒つけましょう 

止まない夢 繋ぐレゾナンス 

破られた契約 

巡る想いはデルタ 

下された黒きジャッジメント

”共鳴(レゾナンス)”の響きを大切に抱きながら、リィザ姫は旅をしていた。その響き…声とも叫びとも祈りともわからないものが、胸に鳴り続けていたのであろう。「あくまのこ」で、リィザ姫の生い立ちを振り返り、父と母に、どんな仕打ちを受けてきたか、しかし、そのお城を、父と母(特にお母さま)を忘れられないでいるかを歌い上げるnotes

そして、ひと息ついての休憩タイムcafeゼルは、今まで、雨が降った時に、いちごの傘rain(実は傘職人とかcoldsweats01)をリィザ姫に挿したり、いちごの紅茶cafeを入れてくれたり…。そんな茶番も今日でおしまい…weepという寂しい想いを跳ね除けるように、軽快なイントロが鳴りだすnotes

「いちごパニック」を聴いたときの衝撃は忘れられないが、これがハマるとハマるもので…。禁断の果実とはいちごだったのかと思うほど。(⇒詳細は、オフィシャルの「いちごパニック」の動画をheart02coldsweats01)いちごのフレームのキュートなサングラスをかけて、手をくるくるとかわいい振り付けをしながら、余計なことは考えずに楽しめた瞬間こそが愛しいものだった。

いつも以上に華麗なステップを踏んで踊っていたゼルが。「リィザ姫!…これを‼‼」そういって、さらに取り出したのは、猫のひげがついたマスクcat「なぜ、リィザがこれをつけなければならないのか、全くもって、わかりませんが。。。(笑)」そう言いながらも、マスクをつけて、猫になってくれるリィザ姫。そして、会場も一緒になって、「黒猫姫」に合わせて、猫になって応える。猫のポーズで折り畳みをしたり、右へ左へ回ったり、会場いっぱいのネコたちと戯れていたリィザ姫とゼル騎士だった。

そして…突如、異変が起きるような音楽が鳴り…登場したのは…flair

「白日ノ夢」響弦者チナshine(会場、騒然eye

何をしに現れたか?といえば、リィザ姫に、あるペンダントを渡すという。そう、白日のペンデュラムだ。ところが…

「…ぁ、忘れた(笑)sweat02(慌てて、後ろにとりにいくチナdash(会場、爆笑)

…ね、狙ったわけではないようだcoldsweats01後ろから持ってきたのは、六角形のペンデュラムshine(ダンボールを六角形に切って「セラ」と書いてある(笑))それをチナが、リィザ姫にかけると……flair

「…う、う、う。…こ、これがリィザ姫の身体か。。。」

と、リィザ姫の身体に乗り移った「セラ」が降臨し、現れ出てきたshadow(このアイデア笑いましたが、拍手‼‼(笑)「案外、おっ*い小さいな。。(笑)」発言は横に置いて)

「セラ」は、チナに「…大阪では失敗するんじゃねぇぞ‼(笑)」と言い放ち、自分の左横にいる、ゼルのことを「俺は、リィザ姫は好きだが、一緒にいる、コイツは…大っ嫌いなんだよ‼angryと言いながら、「…だけど、お前、白日のリハのとき、入ってきていたから、1曲くらいやれんだろ?!」と言って、そのまま、チナゼルとともに「白日ノ夢」のシングル曲「事例04‐ナイン‐」を披露notes見かけは、リィザ姫の姿のまま、女の子っぽさは一切出さずに、激しく歌うセラkaraoke見事なまでの…「降臨」shadowだった(笑)。(Wボーカルだからこそできる演出で、どうやってセラとリィザ姫が巡り合うのか?と思えば、完全に乗り移ってしまったcoldsweats01切り替えに目を見張りましたeye実際は、大阪では、この演出は使われず、違う演出に)

曲が終わると、チナは去り、再び、リィザ姫が「…大変、お見苦しいところをお見せしましたsweat01と、さらりと何事もなかったかのように、クライマックスへの「夢遊少女」「旅立ちの輪舞曲」へとつなげる。

リィザ姫の“夢遊歌唱”を見られるのもこれが最後。実際に眠りながら歌うわけではないが、本当に、悪夢にうなされているような曲だ。夢見心地というよりは、かなり激しい曲coldsweats01

最初から「ミギへヒダリへ逃げて」とモッシュや、「アタマガイタイノ」とヘドバンもあり、「離して(離して離して)」と引っ張る手もある。リィザ姫は、本当に、何度も、何度も悪夢にうなされていたのだろう。華やかな黒の六弦のギターソロと間髪入れないドラム、一瞬の隙間に聴こえるベースソロもあるnotesカスタネットの音も響いて、盛りだくさんな曲。

本編最後になるかと思われたのは「旅立ちの輪舞曲(ロンド)」。タイトルのとおり、“旅立ちの歌”だ。

私が私じゃなくなって 

だけどね きっと 本当の私に 

この世界(ここ)に未練がないと言えば 

嘘になる だけど 呼んでいるから

あぁ 旅立ちの輪舞曲(ロンド) 

新しい 私が  

あぁ 哀しみの輪舞曲(ロンド) 

約束の場所へと 

あぁ旅立ちの輪舞曲(ロンド) 

涙をこらえて 

あぁ 哀しみの輪舞曲(ロンド) 

さよなら さよなら 

あぁ 遠いお城よ さよなら さよなら

引用程度で、すべて歌詞を挙げられないが、ダークメルヘンを緻密な構成で描いて、目の前で、絵以上の『戯曲』として、魅せてくれた「黒姫の夢遊病」。リィザ姫は、最後まで麗しい瞳と笑顔で、「このじぱんぐを旅できて、リィザは、ほんとうにしあわせでした。リィザのことをわすれないで」と語る。そして、ゼル騎士は、「今日で最後の戯曲だけど、『黒姫の遺産』(音源)は、これからも、皆の人生の中で、残っていくだろう…」とナレーションする。皆で、手をとって輪舞曲を踊ると、やはり、自然と涙があふれてきた。すると…

「リィザ姫、リィザ姫…‼‼…これで終わっちゃ、やっぱり、暗いというか。。。淋しいですよね?…やっぱり俺たちは…‼‼‼」

そういって。あのイントロnotesが鳴りだし、ゼルが畳んである赤い布を広げて、かぶると…そのまま全身が、すっぽりと「いちご」に(笑)

「これぞ、究極完全体、『いちごパニック』‼‼smile(…会場、もう何が起きても、驚かなくなっているcoldsweats01笑 拍手shine

そのまま、フィニッシュとして、皆で、もう一度『いちごパニック』を歌い踊り上げた。

何度も使った、いちごの傘rainsprinkleをみんなで挿して、最後は、一緒にジャンプupして、笑顔でのお開きclover

半年の流れをたどりながらも、「白日ノ夢」「黒姫の夢遊病」という、白黒のリアルな「夢」で魅せてくれた、一夜だったnight

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感謝をこめてtulip

clovercloverclover

東京公演 黒×白ダブルワンマン『最後の戯曲』

~セットリスト~

第二部 黒姫の夢遊病

1.リィザ

2.純黒のジャッジメント

3.あくまのこ

‐いちごの茶番‐

4.いちごパニック

‐みんなで猫ニャーニャー‐

5.黒猫姫

‐チナ登場、セラ降臨‐

6.事例04‐ナイン‐

7.夢遊少女

8.旅立ちの輪舞曲

‐究極完全体いちご‐

9.Finalいちごパニック

 

 

黒白ダブルワンマン『最後の戯曲』渋谷REX(東京・第一部「白日ノ夢」)

11月23日に渋谷REXで行われた、黒姫の夢遊病白日ノ夢『最後の戯曲』と、12月3日にOSAKA RUIDOで行われた『最終面会』に行ってきましたnotes

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5月から始動してきた、2つのバンドが、梟(ふくろう)の月が出る頃(冬)に、ひとつの結末を迎えようとしていました。

東京と大阪で、第一部、第二部の二部構成で、2つのバンドが交互に演奏し、それぞれの「世界観」を共鳴させた両日。(東京は、白⇒黒、大阪は、黒⇒白の順)

「白日ノ夢」は、閉鎖病棟に入っているセラ、チナの二人が、夜の監視の交代の9秒間の隙に、脱走を試みるストーリー。セラは、自分を(精神的に)救ってくれた誰か(リィザ姫)を探しています。 

「黒姫の夢遊病」は、先天性の夢遊病を患い、「あくまのこ」と忌避されて、城を追放されたリィザ姫が、騎士団を抜け出して着いてきた、ゼルと一緒に旅をするストーリー。旅の途中で「じぱんぐ」を訪れます。

2つのバンドの接点は果たして、あるのでしょうか?

…その先に見えるものは?

2016.11.23.渋谷REX

~第一部~「白日ノ夢」

東京公演では、第一部は「あと少し」という曲からスタート。

通常は、もちろん、セラチナの2人がステージにいるのですが…この日は…

イントロが鳴り、幕が開いて、ステージ中央にいるのは、響弦者のチナくんだけ。そして、ドラムのまむさんとベースのジタンくんが演奏しています。詠唱者のセラくんは…?というと姿が見えない。。声とともに、初めてフロアからの登場‼で、後ろからの気配を感じる観客に「後ろ向くな!」と一喝して、そのままステージへ。

2曲目は、「幻日」という、多彩な曲調の変化が含まれた、壮大で美しい曲。特に、サビは、伸びやかなボーカルが、広大な海に浮かぶ太陽を思い浮かべさせるくらいに、どこまでも 美しく広がっていきます。そこから、3曲目の「レゾナント」へ。レゾナント(共鳴というタイトルどおり、何かが次第に近づいて、お互いに呼び合うような、不思議なイントロが印象的な曲です。葛藤するBメロから、抜け道を発見したかのように、浮かび上がったサビには、

白日のペンデュラム 見つめあった魂(アニマ)

という歌詞も出てきます。

ペンデュラムとは、六角形のペンダントのこと。セラくんがチナくんに頼んで、作ってもらったという、裏筋があるようです。(⇒詳細は、セラくんのブログへ)

3曲目の「お祈り」もバラード系。いままでの面会では、観客をフロアに座らせて、一緒にお祈りするスタイルでしたが、この日は…

「…あぁ、今日は座らなくていい…みんなでリィザ姫にお祈りを届けよう…」

と始めたのですが…なんだか、いつもより、仰ぐような手の動作のペースがsweat01…あれ、あれれ???sweat01sweat01

「お、お兄ちゃん、お兄ちゃん!!…お祈り…早くない?!(笑)eye

そう言って止めてくれたのは、サポートベースのジタンくん。元Gimmick.というバンド(同じCRIMZONレーベル)のベースだった方です。白日ノ夢、黒姫の夢遊病、ともにサポートベースとして、半年間、ほとんどのステージに立って、大事なベースと、「世界観」を守るために、無理やり任されたMC(笑)を担当して下さり、半年間でたくさん、ふたりのお兄ちゃんをオコッテ下さいました。

眼帯に包帯、狂気も混じる、少し病んだ世界観に、最初は、とっつきにくく違和感がある方でも、、、突然、アンパンマンbreadや妖怪ウオッチcatの曲が流れだして、ぽかーん。。。sunとなる瞬間が、今まで何度もありました。(=そんな曲を流したセラ&チナをジタンくんが叱るほっこりした瞬間のことchick

第一部のMC代わりの部分では、セラくんが「普通のバンドだったら、まだまだやれんだろ?!というところだが、僕ら少し病んでいるんで…おい、いい加減、疲れただろ?!…疲れたやつ、ほら…水だ!(笑)」という感じで、「お水」を配る場面もありました。

後半は、折り畳みから始まる「リユニオン」…とてもメロディアスで、激しいけれど、美しい曲です。唯一のアルバムとなった『白き記憶』では、最後に入っている曲。歌詞を詠唱する美しい主旋律と、最初から絡み合うように響き続けるピアノの裏旋律が、とても印象的shineピアノの黒鍵と白鍵が見えるようです。畳みかけるようなドラムと、一筋の光のように挿し込むギターソロが、行く手を照らすサーチライトのように、鮮やかなまでに、まっすぐ突き抜けていきますshinenotes

その後、狂気的な「デイドリーム・オーヴァードース」を経て、ストーリー的にも山となる、「策略」「ナイン」へ。最初はその激しさに驚いた曲たちも、大きな感情の起伏の中で、緻密な白黒の物語の伏線が、詞のそこここに潜んで、見え隠れしていることに気付かせられます。自由に観客に与えられていたはずの”紐解く時間”が、まだまだゆっくり続いてほしかったくらいでした。セラとチナが考え出した「策略」は、夜の監視の交代の隙…9秒間(ナイン)の間に、閉鎖病棟から抜け出すというものでした。それを実行させるときがやってきました。

「今日は、カウントダウンは、お前たちに任せる…」

「日本語でいいから…9(きゅう)から0(ゼロ)まで…ゼロは英語でいい…カウントダウンしてくれ…」と、懇切丁寧に、お願いするセラくん。(ゼロは英語でいい…律儀やな…coldsweats01(笑))

観客のカウントダウンとともに、きっと、セラとチナは、全速力で駆け出して、ひとつのワールドラインを超えたのだろうと思いますshinenotesshoedash

経路はC区画通路を抜けた先、 

与えられた時間は深夜の交代時間の隙、 

「9秒間」 

”9”second,DO or DIE,DEAD,or ALIVE 

Coming,just over there,X day

at last エスケイプ 

(9)run out,run out 

君へ繋ぐ最後のカウントダウン

(8)fed up,fed up 

誰が 狂い始めたのか

at last エスケイプ 

(3)run out,run out 

いつか 知る時までのカウントダウン 

(2)fed up,fed up 

自由へ…扉に手をかけた

at last エスケイプ 

(1)run out,run out 

閉鎖病棟(ここ)に さよなら告げた僕に

(0)fed up,fed up 

白い 光が差していた   (シングル「事例04‐ナイン‐」より)

とまらない時間を「音楽」という、熱い静脈と動脈の響きに載せて、とぎれない想いを「お祈り」というコトバの鼓動に載せて、「記憶」というカタチで残してくれた『白日ノ夢』。

ワールドラインを超えた先に、出会ったのは…。

(第二部と大阪公演に続く)

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clovercloverclover

~セットリスト~

東京公演 黒×白ダブルワンマン『最後の戯曲』

第一部 白日ノ夢

1.事例00-あと少し‐

2.事例01-幻日-

3.事例02-お祈り-

4.事例06-レゾナント-

5.事例07-リユニオン-

6.事例0.7-デイドリーム・オーヴァードース-

7.事例08-策略-

8.事例04-ナイン-

 

 

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