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少年記ラストワンマン「少年、極点へと向かう巡礼の旅、少女と交わした久遠の契り-東京-」①

その瞬間、そのときが来るまで、何度の「今」を重ねただろう。

2016年3月28日高田馬場AREAの幕が開いた、その瞬間の“光”を覚えている。

まだ誰もいないステージにあふれていた光、誰もが「少年記」を待っていた光。

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歓声の中に、みなぎる気を全身に浴びながら、eikiくん、怜さん、Naoさん、サポートドラムのアルくんが順に現れる。ステージ中央で、その歓声に応えながら、それぞれの位置に着き、楽器に手をかける。そして、ストールを翻しながら、黒の手袋に、しっかりとマイクを握ったコウくが現れる。

コウくんの右手が斜め頭上に掲げられる。それだけで、知っている観客は、一曲目を察する。立ち込める靄のようなイントロから、次々と拳が天空へと屹立し、やがて、ヘドバンの波しぶきが上がる、赤い海へとなだれ込む。

「少年、極点へと向かう巡礼の旅、少女と交わした久遠の契り-東京-」
高田馬場AREA公演

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一曲目に選ばれたのは、最新シングル「WEAKNESS_MY BLOOD」。そこから「窃盗」を早い位置に持ってきて、さらに「Absolute World」へつなげるという…「少年記」の楽曲を知っている人には、まさに鉄壁のセットリスト。かつ、堂々とした、真っ向から”攻める”序盤だった。まるで、ここから、今この瞬間から「少年記」のすべてが始まるというかのような。

さらに、芳しいまでの「SECRET KISS」で、会場の熱を高め、想いを高めていく。

このひとつ前の大阪ワンマンでは、4曲めに「REVIVA」という、感極まるバラードを入れて来たのに対して、東京では、5曲めの「最果てのドール」まで、一瞬の隙もなく、観客のココロを鷲掴みにして、引っ張っていく流れ。(...まさにグィグィ♪という感じで)

「SECRET KISS」では、この日がバンドマンとして、最後のステージにする覚悟の怜さんのベースソロが披露される。中央でベースを弾く満面の笑顔の怜さんに、たくさんの手が差し延べられる。そして「最果てのドール」では、少年記ボーカル、コウくんの世界観が、余すところなく表現される。

個人的に「最果てのドール」は、本当に好きな曲で、この曲を聴いていると、特に、vo.コウくんの心の旅の軌跡が、手にとるようにリアルに伝わってくる。曲の世界は、あくまで曲の世界だが、歌い手の生き方がにじみ出ている。一体の『ドール』に導かれて、「分けられた自我」の中で、「僕」が「僕」に出会う旅を描いている曲だ。

繰り返し、繰り返し、毎日のようにこの曲を聴いているうちに、思ったことがある。

『少年記』というバンドが、実はひとつの『ドール』であり、たとえば、コウくんというヒトが、「少年記/ボーカル コウ」になる極点(=最果て)までを、導いていったのではないかと。

「1671日」という旅の中で、メンバーはそれぞれ、『少年記』という『ドール』に導かれて、極点(最果て)まで、「少年記/コウ、eiki、怜、Nao」になっていったのではないかと。

その旅が、「極点」へ達しようとしている。

終わりを迎えようとしている…という表現にはしなくない。「極点」へ向かい、達し、やがて、コウくんのブログの表現のように、天へ帰っていくのであろう。『少年記』というバンドを愛した人の心の中だけに、『少年記』は帰っていくのであろう。

群青の朝待ちわびて 

小さな祈り繰り返した 

最果てで眠り続ける 

僕にいつかまた会えるなら

秒針の音がする。

残酷なまでに確実に、時が流れ、時が移り…時が色を変えていく、音がする。

しかし、それは、あたたかな、「今」を彩る音だ。あたたかな、あたたかな体温のある「声」だ。あたたかな温もりのある、「まなざし」であり、「ほほえみ」だ。

時の色 褪せてゆくの 笑い合えた日々もほら 

愛した君の顔さえ 擦れて見えなくなった 

温もりと声の色と 巡る記憶の欠片が 

不確かな僕の鼓動を 支えている

最後の東京と大阪のワンマンで演奏された『TIMELESS』に入っている新曲「時の色」。実は、1stワンマンの最後に、活動休止になる前に演奏した曲だと聞いている。CDに入る曲としては、新曲だが、『少年記』の初期の頃から(廃盤になっている『Akasha』の時から)準備されていた曲だった。

今もここにいるだけで 君が隣にいるようで 

だけど 涙と想いを 預けて 歩き出すから 

震える手で 僕の背を 押してくれた 君を あぁ 

どんな時も 何よりも 愛したこと 

忘れないで...

時が経ち、顔や思い出を忘れてしまう悲しみではなく、ただ「愛したこと」を「忘れないで...」と歌う曲は、ただ“愛している”ということだけを伝えている。永遠に、TIMELESSに“愛している”と...だからこそ、あたたかい。

陽の光がいっぱいに満ちているような、あたたかさの中で「IN THE SUNLIGHT」が歌われる。この曲もまた、あたたかさの中にある、大切な想いを唄っている。帰らぬ人へのただひとつの想い。「生まれ変わっても あなたに会いたい」…それは、“愛している”ということ。

言葉も、情景も、全て残せたらいいのに 

響いて 掠れて 消えゆくの? 

見せたかった 景色と 

ずっと言えなかった言葉 

生まれ変わっても あなたに会いたい

続けて、コウくんの語りが入り、AREAいっぱいに、まるで雪が降り、その星空に舞い上がるように、「STARLIGHT SNOW」が唄い上げられる。この曲もまた、時の流れの中で、二度とは帰らぬ想いと人を歌っている。季節は巡る...それでも、その時は、その人は、決して戻ることはない。だからこそ、この歌が響く。響き続ける。この歌さえ、もう二度と聴けなかったとしても。

あぁ 仕草も 声も 涙も全て

僕の中で生きている

「冬の星空の下 雪が降り積もればいいな」

本当は笑顔が大好きだった

今でも信じてるよ きっと君は星になった

降り積もるよ STARLIGHT SNOW

(続く)

 

 

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